コロナ禍での音楽大学の対応 バリトン歌手・合唱指導者 佐野正一

コロナ禍での音楽大学の対応 

後期から、大学での対面授業が
始まりましたので、

コロナ禍での音楽大学の現在の状況を
少し書きたいと思います。


大学構内に入るとサーモグラフィーで、
まず、体温をチェックされます。

到着したら、まずは手の消毒です。


私が関係しているオペラの授業は
広い空間を取れる
大学内のホールのみを使用し、

その舞台には、飛沫予防の為の
電話ボックスのような形の衝立が
両端に一つずつ置かれ、

※前面の上半身の部分だけ
透明のアクリルになります。

生徒は、その中に入って歌います。


指導者は、
ホールの後ろの座席に座り、
マスクをしての指導となります。

密にならない様に、
可能な限りの事を行っています。


生徒は、歌い終わると、
毎回、その衝立の壁を拭いて除菌し、
次の人と交代をします。

20分に一回は、換気も入れています。


この形なら、授業中での感染はないかと
思いました。

大学での問題は、生徒たちの
休憩時間や食事の時間の過ごし方でしょう。

しかし、オンライン授業もありますので、
キャンパスに生徒はあまりいません。

現在は、人も少ないので、
密にはならないかと思います。


私が勤めているもう一つの大学は、
来週から始まります。

こちらは、声楽実技のレッスンです。

三分の一、対面レッスン

三分の二、オンラインレッスン

の併用となります。


対面レッスンの場合は、

透明のアクリル板の使用や、
手洗い、小まめな換気、
マスクの使用かと思われます。


オンラインレッスンに関しては、
ひとつ問題点が出てきます。

生徒が大学に行っている時は、

歌える部屋の確保と、
Wifi設備やタブレット等の事もあり、

オンラインレッスンをするのが、
難しくなることです。

ですから、生徒一人一人に対応し、
自宅でのレッスン可能な時間に合わせて、
レッスンする形になるかと思います。

大学が始まりましたら、
様々な問題点もはっきりしてきますので、
臨機応変に対応していくつもりです。


前期は、どの大学も突然の事に、
対応に苦労をしていましたが、

新型コロナウイルスに関して、
色々な事がわかってきましたので、
やっと物事が動き出してきました。

まだまだ、制限付きの中での活動であり、
手間暇は余分にかかりますが、

少しずつ動いていかないと、
生徒達もかわいそうですし、
大学も駄目になってしまいます。

良いバランスを見つけて、
共存をして行かなければと思っています。



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コロナウイルス禍の中、
発声方法を中心にしたサイトを
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