コロナ禍での大学の対応 2020年3月~9月迄の様子
この頃、TVでも取り上げられ始めましたが、 新型コロナウイルスの影響で、 大学も大変なことになっています。 色々な大学での情報を聞いていますので、 少し書きたいと思います。 新型コロナウイルスの影響は、 まず、大学入試を直撃しました。 試験続行が不可能となり、 最終試験を取りやめ、 それまでの試験の成績までで、 合格者を決定する大学もありました。 ※音楽家にとっても、 基礎的な試験を中止しているので、 後々、問題が出てくるような気がします。 大学側もこんなに長引くとは 思っていなかったようで、 慌てて対応策を話し合い、 4月に大学を締めている間に、 急遽、オンラインでの授業に 切り替えるために、 生徒達には、 オンライン可能な環境を整えるように、 お金を配り、 タブレットを購入してもらったり、 Wifiの環境を整えたりして 準備をしていました。 私もそうでしたが、多くの先生は、 オンラインでの授業を行うのが 初めてでしたので、 そこから、 SkypeやZoom、Office365、 Google classroom、Google meet などの使い方を学び、 対応していきました。 ただ、手探り状態でのスタートでしたので、 問題も多発しました。 Wifi環境が弱いため、 直ぐにWifiが切れてしまったり、 大人数の授業の場合、 大学側のサーバーが落ちてしまったり、 逆に、生徒たちがたくさん暮らしている 寮のサーバーの方が落ちてしまったり、 色々なトラブルが起きていました。 その為、多くの生徒がいる授業の場合、 録画した授業を時間をずらして 見てもらう様な対応を取ったり していたそうです。 対応に当たっていた教務課には、 生徒側、先生側からの苦情等が殺到し、 本当に大変だったのではないかと思います。 大学に入学したばかりの生徒さんたちは、 キャンパスに一度も入ることなく、 オンラインでの授業になってしまい、 また、課題も多めに出されたようですので、 精神的につらい前期を過ごしたのではないか と思っています。 私の場合は、 声楽のレッスンになりますが、 生徒が音を出せる環境にないと、 オンラインでの 実技のレッスンはできません。 例えば、家でお父さんが、 テレワークをしていたら歌えませんし、 アパートに住んでいたら、苦情が来ます。 私は幸運にも、音を出せる環境にいる 生徒ばかりでしたので、 そこの問題は クリヤーをすることができました。 聞いた話ですと、 一時間自転車をこいで、 知り合いの家の部屋を借り、 レッスンを受けていた人もいたそうです。 私のオンラインでの レッスン方法ですが、 Zoomなどの場合、 時間のずれがおきてしまい、 普通にレッスンができません。 その為、クラウドに、 発声音源や伴奏音源、動画を上げ、 その音を聴いて歌ってもらい、 私は、その演奏をZoomなどで見て、 レッスンをする形を取りました。 これにより、演奏側には 時間のずれはおきませんでした。 いつものようなレッスンとは行きませんが、 逆に、普段の対面レッスンでは、 見落としがちな事を発見しやすく、 細かくレッスンすることができました。 後は、Wifiが切れない様に、 無線から有線にかえると、 途中で切れてしまう事が おきなくなりました。 これらも、試してみて 初めて分かったことです。 私の生徒たちは、自宅生が多く、 精神的にも安定している生徒ばかりでしたが、 ずっと、一人で東京にいる生徒も 多くいるでしょうから、 地元にも戻れず、 鬱っぽくなる人もいたと思います。 私達の様な個人レッスンの場合、 大授業とは違い、一人一人に目が届くため、 生徒たちの精神管理を多少なりとも してあげられるかもしれないと思いました。 後期は、マスク、アクリル板を使用して、 対面になる大学もありますし、 三分の二はオンライン、 三分の一は対面という大学もあります。 もちろん、すべてオンラインという大学も あるかと思います。 TVなどでは、 対面授業を望んでいる生徒ばかりを 特集していましたが、 中には、感染を怖がり、 オンラインの方が良いという生徒も 少なからずおります。 また、色々な問題が 出てくると思いますが、 このコロナ禍においては、 私達は、やれることをやる事しか できませんので、 担当した生徒たちを、責任をもって、 そして、少しでも工夫して レッスンしていきたいと思っています。 日々のつぶやき 目次
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