No.10 歌の難しいところ バリトン歌手・合唱指導者 佐野正一

No.10 歌の難しいところ

歌の難しいところ

歌がうまくなるための難しいところは、

自分が出した感覚と、
相手に聴こえる感覚にずれがある
ということです。

私が知っている限り、
日本を代表する二人のテノール歌手は、

いつも奥さんが練習からついて回り、
チェックして修正しています。

やはりトップクラスを維持するのは、
並大抵のことではないのだなと思います。


できる限り第三者に聴いてもらい、
修正しなければならないのですが、

この第三者の耳が悪いと、
とんでもないことになってしまいます。

第三者はスイカ割りの案内人
みたいなものですから、

案内が間違っていると
いつまでたってもスイカは割れません。

できるだけ耳の良い、
信用できる指導者に聴いてもらい、

自分の身体の感覚との違いを感じて
修正していく必要があると思います。



たまにあることですが、

とても良い歌手だったのに、
その人の先生もお亡くなりになり、
そして、偉くなったりすると、

声が変になっていても、回りは、
もう素晴らしいとしか言わなくなり、

どんどん方向がずれてしまい、
声が出なくなってしまうことがあります。

もちろん本人次第ではあると思いますが、
裸の王様状態に陥ってしまうのは
とても怖いものです。


アドバイス 目次
ヘルシンキ・ヴァンター空港のスナフキン
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