No.24 身体に神経を下ろす
頭がどんなにさえていても、 身体が反応しないと、 思うように声は出ません。 学部生の頃、藝大定期「メサイア」の ソリストに選ばれ、緊張と不安もあり、 本番の二週間前に身体の調子を整えようと、 初めてハリ治療に行きました。 すると、翌日から全く身体が反応しなくなり、 声が出なくなってしまいました。 気持ち良く緩んだのですが、 緩みすぎて、身体が動かない状態です。 きっと、似たような経験をなさった方が いらっしゃると思います。 本当に焦りました。 本番一週間前に調子が戻りましたので、 何とかなりましたが、 行くタイミングを間違えると とんでもないことになります。 また、コンクールの控室で良くあるのは、 眠気に襲われる トイレが近くなる これは、現実逃避だそうで、 これも、身体の反応しなくなります。 その時は、どうするか…。 身体に神経を下ろしましょう。 その方法は、 身体を軽くたたくことです。 神経は、負荷がかかった場所に降りてきます。 指を包丁で切ると、 ずっとそこが気になりますよね。 身体を手のひらでたたくと、 頭と身体の神経が繋がってきます。 ぼやけていた身体が、 だんだん反応して動いてきます。 それを「タッピング」と呼ぶそうです。 相撲取りも試合前にやっていますよね。 雪山遭難のシーンのドラマでも良く観ます。 たたくことによって、神経を下ろし、 身体を反応させながら声を出すと 歌いやすくなってきます。 本番前やコンクール、オーディション前、 緊張して、身体が反応しなくなったら、 手のひらで、たたく。 試してみてください。 あがり症の方は、 本来の力が発揮できるかもしれません。 アドバイス 目次
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