集中力を上げる二つのトレーニング。 バリトン歌手・合唱指導者 佐野正一

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集中力を上げる二つのトレーニング

No.1 歌いながら、自分の名前を書いてみましょう。

No.1 歌いながら、
     自分の名前を書いてみましょう。

効能
集中力が上がる
声を押さなくなる
声に説得力が出てくる

解説
丁寧に自分の名前を書きつづけながら、
発声したり、曲を歌います。


上手い歌い手は、歌を歌うと、
説得力のある演奏をします。

もちろん、歌詞への解釈により、
動機づけがしっかりするためなのですが、

発声用に私が考えた、
歌唱の為の集中力を上げるための
二つのトレーニングを紹介します。

紙に自分の名前を書く事によって、
人工的に集中力が上がった状態を作り、
その身体の状態で声を出します。

それにより、集中力のある身体から、
声を出しているという感覚をつかみます。

書いている手と逆の手は、
紙を支えないで、
脱力させて降ろしておくと、
とても効果的です。

力むと、字が書けなくなりますから、
声も押さなくなります。

間奏中も書き続けると、
緊張感の持続にもなります。

No.2 歌いながら、エネルギーのある字を書いてみよう。

            筆文字 原田ゆうか
No.2 歌いながら、
エネルギーのある字を書いてみよう。

効能
 声に色が付いてくる
 集中力が上がる
 声を押さなくなる
 声に説得力が出てくる

解説
名前を書きつづけながら発声したり、
曲を歌うという練習の応用編です。

たとえば、
1(愛、好き、口づけ、抱擁) 
2(安らぎ、休憩、温泉) 
3(楽しい、嬉しい、子供の名前)
4(勝利、勇気、情熱、成功) 
などに分類して、

名前の代わりに字を書いていきます。

愛という字を書きながら歌うと、
音色が色っぽくなってきますし、

勝利という字を書きながら声を出すと、
音が、力強くなってきます。

人は、字の影響をとても受けるのです。

(暗い、 寂しい、死)などという字が、
部屋中に貼られていたら
気が滅入ってしまいますよね。

字に、身体が反応し、
声の音色を変えていくわけです。

曲を歌うとき、転調したり、
テンポの変化の時に字を変えていくと、
とても色彩豊かな曲になってきます。

身体の中の変化も楽しんでみてください。
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