稽古でのクラスター対策を考える バリトン歌手・合唱指導者 佐野正一

稽古でのクラスター対策を考える

新型コロナウイルスの影響で、

3月からの多くの舞台公演が
中止になりました。

現在も舞台関係者にとって、
苦しい日々が続いています。


オペラやミュージカル、演劇は、
出演者はもちろん、
たくさんの人が関わっています。


私の専門のオペラでいうと、

〇音楽稽古では、

・指揮者、副指揮者
・出演者、(ソリスト、合唱)
・ピアニスト

〇立ち稽古に入ると
・演出家、演出助手
・助演

〇本番が近づくと
・舞台監督
・音響、照明、大道具、小道具係
・衣装、メイク
・オーケストラ

後は、制作スタッフ。

これだけの人が、全く身動きが取れず、
仕事ができませんでした。

決まっていた本番が、
どんどん無くなっていくのは、

精神的にも経済的にも、
かなりなダメージを負います。


やっと7月に入り、
少しずつ公演が再開され始めましたが、

飛沫対策や手の消毒などの
一般的な感染対策だけでなく、

稽古場が密にならない様に、

時間を細かく区切り稽古を行ったり、

人が近づかないよう演出を変えたり、

マスクをしながら稽古をして、

公演開催を目指しています。


また、県からの注文もあり、
大きな団体の地方への移動公演の場合は、

出演者やオーケストラ他、関係者全員の
PCR検査をしてからの移動となるそうです。


本当に手間がかかりますが、
公演が行われることにより、

出演者やスタッフの仕事を
確保することができ、

経済的にも救われますので、

可能な限りの感染対策をとりながら、
稽古を行う必要があります。


私が考える稽古での問題点としては、

本番近くなると
通し稽古という稽古に入り、
合唱初め、人が多く集まってきます。

そして、通し稽古は、幕の途中で、
流れを止めることができません。

普通の稽古の時のような、
小まめな換気が
難しくなってくるかと思います。


もちろん、財力がある団体で、
広い空間と換気設備の整った、

しっかりとした稽古場を持つ団体なら、
リスクは軽減されるかもしれませんが、

経済的にぎりぎりの団体が多いので、
できる限りの工夫をしていくしかありません。

私は、この通し稽古に対しての対策
特に必要かと思っています。


残念なことに、
その団体で感染対策を徹底しても、
他の団体で感染して、

その団体の稽古に来てしまいますと、
成す術がありません。

公演を一回打つのに、
もの凄いお金がかかりますので、

中止となると、その団体の存続にも
関わってきてしまいます。

本当に厳しい時代です。


現在できることは、

出演者初め、関係者が意識を高く持って、

一人一人が感染対策をしていくしか
方法はないかと思います。



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