No.12 山口県仙崎 金子みすゞ バリトン歌手・合唱指導者 佐野正一

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山口県 仙崎 金子みすゞ

金子みすゞの地 仙崎の町へ

長門市仙崎 写真提供:山口県観光連盟
山口県の小・中学校に、
「マーシャル727」「オペラってなあに」
の二つのプログラムで、

10年位、歌いに行きました。

その為、多くの思い出がありますが、
日本歌曲や合唱曲に関係してくる、

山口県出身の「金子みすゞ」という
詩人についての思い出に
触れたいと思います。


金子みすゞは、
山口県長門市仙崎に生まれ

26歳の若さで自殺した天才詩人で、
とても人に優しい詩を書く方です。

彼女の詩の多くはこの仙崎の町を
心象風景として生まれています。

金子みすゞの生まれた、この仙崎に、
演奏のため、二度訪れる機会がありました。


私は、金子みすゞのファンでもあり、
せっかくこの地を訪れる機会に
恵まれましたので、

この仙崎という町を一人で
ゆっくりと散策しました。

渚百選にも選ばれた青海島と
長門湯本温泉に挟まれ、

時代の流れに取り残されたような
ひっそりとした日本海に面した
小さな漁師町で、

人もあまり歩いていませんでした。

ただ彼女の詩は、この町から
たくさん生まれていますので、

詩に出てくる場所や風景を見ながら
のんびりと散歩をするのは、

とても贅沢な気がしました。

金子みすゞの母校 仙崎小学校での公演

金子みすゞ記念館 写真提供:山口県観光連盟
記念館には、彼女に関する資料が
たくさんありました。

私が気に入った本は、

山口放送が金子みすゞを特集した時に、
彼女の詩に影絵を付けて放送した、

その影絵と詩が一冊の本に
なっているものです。

その中の「つもった雪」に
とても愛着を感じ、
本を購入しました。

この詩と影絵のバランスは
最高だと思います。


その後、金子みすゞの母校の
仙崎小学校に歌いに行きました。

学校の玄関を入ると
あちらこちらの壁に、
彼女の詩が張られており、

校長室には何枚かの彼女の写真が
飾られていました。

校長先生の話によると、
多くの作曲家や、
シンガーソングライターが訪れては、

詩に曲をつけて下さるそうで、
一つの詩に、
色々な曲がついていました。

子供達は金子みすゞの詩に付いた曲を
何曲も暗譜しており、

現に、コンサートの最後に

子供達と一緒に歌って欲しいといわれ、
渡された楽譜の曲は、
私達が全く知らないものでした。


金子みすゞの詩に曲を付けたもので、
一番有名な作品は、

中田喜直作曲「ほしとたんぽぽ」
という曲集で、

この曲は、
私達も歌ったりしていたのですが、

こんなに多くの方が、
金子みすゞの詩に感動して
曲を付けていることに驚かされました。

それだけ人の心に
何かを訴える詩なのでしょう。


この演奏旅行により、
金子みすゞの詩についた曲を
指導したり、

自分が歌う時に、
この場所の風景が目に浮かぶので、
演奏するのがとても楽になりました。

青海島 絶景の島

青海島からの景色 写真提供:山口県観光連盟
金子みすゞの里の近くには、
青海島と長門湯本温泉という
名所があります。

青海島は、詩の中にも出てきます。

私達は、教育委員会の方のご厚意で、
小雨の中、青海島を観に行ったのですが、

北側の海岸には、
荒波に侵食された
素晴らしい断崖絶壁や、
洞門、石柱があり、

とても力強い景色でした。

その北側の海岸に行く途中の浜辺の
美しい海の色も忘れられません。

長門湯本温泉のホタル

長門湯本温泉 写真提供:山口県観光連盟
その日は、気分も良くなりましたので、
美味しいものを食べようと言うことになり、

長門湯本温泉にある旅館に
食事に行きました。

何年か前に、長門湯本温泉は、
安倍晋三首相の地元でもあるため、
ロシアのプーチン大統領との、
「日露首脳会談」を行った地として、
話題になりました。

6月という事もあり、その旅館から、
ホタルバスがでていましたので、

旅館のお客さんと一緒にバスに乗り、
ホタルを見に行きました。

川沿いには、
何百匹というホタルが飛んでおり、

その中をバスでゆっくりと
移動しました。

まるで、星空の中を
散歩しているような感じでした。

あんなにたくさんのホタルを
いっぺんに見たのは初めてです。

とても感動しました。

長門湯本温泉の蛍はこちら

湯本温泉は全国で10カ所のひとつ
”ホタルの天然記念物指定地” 
「音信川ゲンジボタル発生地」です。


金子みすゞを中心とした演奏旅行は、
幸せな思い出の一ページと
なっています。

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