二つの意識を動かすトレーニング バリトン歌手・合唱指導者 佐野正一

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あらいぐま

あらいぐま

効能
意識が動き、息が流れ、
声が出しやすくなる。

音が生き生きとしてくる。

方法
両手のひらを合わせさすり
(あらいぐまの様に)
止めないようにしながら歌うと、
意識が止まらず、
息が流れ続けますので、
歌いやすくなってきます。

様するに、
いつも心が動いている状態を保ち
歌っていくことです。

この時の身体の感覚を
少しでも覚えて歌ってください。

この感覚は、とても大事です。

高音の前や、
難しいところにさしかかると、
手が止まりやすくなります。

逆に難しいところでは
さする速度を上げてみると
良いと思います。

合唱を指導している人は、
団員に手をさすりながら
歌わせてみて下さい。

声量が増し、
声の変化に気付くはずです。

子供の時によくやった、
「いとまきの歌」の時に行う、

 手をぐるぐる回す動作でも、
 同じ効果があります。

 簡単で即効性のある練習です。
 

うわさ話

うわさ話

解説
意識を動かした状態で歌うと、
息が流れ、息のスピードが上がり
声が出しやすくなります。
また、余分な力も取れてきます。


 変な話ですが、
人が生き生きして話している状態は
何かなと考えてみた時、

喫茶店やファーストフードなどで、
主婦が集まって
人のうわさ話をしている時の映像が
浮かびました。

とても表情豊かに喋っています。

試しに、
自分がうわさ話をしている感じで声を出すと、
とても良く声が出ました。

生徒や合唱団で実験しても、
結果は同じ でした。

先程の両手をこすりながら声を出す
「あらいぐま」と、

意識を動かしていくという点で
原理が似ています。

なかなか効果がありますので、
遊びのつもりでやってみて下さい。
オーストリア ウィーン楽友協会の客席
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コロナウイルス禍の中、
発声方法を中心にしたサイトを
立ち上げました。

こんな時期ですから、
独学でできる歌の勉強を
してみませんか?

長年の経験を生かし、
全力で応援します。

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