野口体操(田中信昭版) 演奏家の身体トレーニングとしての体操

第一章 リラックス体操

歌うという事は身体運動です。

陸上選手が、
ウォーミングアップをしないで、
急に走り出すことはありません。

もし、そのような事をすれば、
すぐに肉離れを
起こしてしまいます。

歌う時に、面倒くさいがり、
体操をしないで声を出すと、
やはり喉を痛めてしまいます。

ウォーミングアップは、
とても大切です。

人間は、緊張をすると能力が
最大限に引き出せなくなります。

その為、意識的に緩みを作る事が
とても重要になってきます。

私が取り入れている、
声を出すための
リラックス体操をご紹介いたします。
野口体操

東京藝術大学の教授として、
体育を教えていらした、

野口三千三先生が、
まとめあげた体操で、

演奏家の身体トレーニングに
とても効果があります。


学生時代に授業を受けましたが、

自分の身体への認識が高まり、
身体にゆるみが出てきます。


詳しくは、
野口体操の会

野口体操の動画はこちら


そして、
大学時代の合唱の先生でらした

田中信昭先生、
(合唱界の神様みたいな方です。)

この野口体操をアレンジして
授業中に教えて下さった体操が、

歌手にとって、
素晴らしい効果をもたらします。



田中伸昭先生の合唱の授業は、
第一限にあったのですが、

夜行性の声楽家(卵)にとっては、
朝一の授業は大変に苦痛なもので、

ほとんどの生徒が、
寝起き状態、

声を出しても、不協和音、
全くハモりませんでした。

その時、信昭先生は、
叱ることなく、淡々と、

野口体操の田中信昭版を
私達にさせました。


すると、不思議なことに、

あっという間に、
声が出しやすくなり、
きれいにハモリだしたのです。

また、自律神経も安定し、
集中力も増してきました。

とても素晴らしい体操です。


その体験から、この体操を
自分の合唱団に取り入れて、

今でも、発声をする前に、
必ず行っています。


大学時代の授業で教えていただいた時の
記憶ですので、
色々と違うところがあるかもしれませんが、

体操の動画を撮りましたので、
載せたいと思います。

発声前のリラックス体操の動画



また、野口体操と同様に、
身体に緩みを作る体操として、


やはり、東京藝術大学で
体育教官として指導していた

宮川睦子名誉教授が創り上げた、


「こんにゃく体操」も、


筋肉のこわばりを取り、

自在に弛緩することを
できるようにする体操で、

演劇や舞踏、声楽、楽器演奏など
幅広い分野に効果があります。

関係団体 こんにゃく座



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この記事を書いた人

コロナウイルス禍の中、
発声方法を中心にしたサイトを
立ち上げました。

こんな時期ですから、
独学でできる歌の勉強を
してみませんか?

長年の経験を生かし、
全力で応援します。

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