喉を開け、響きを作る三つの方法とプロを目指す方へのアドヴァイス

目次

喉を開け、響きを作る方法①

喉を開け、響きを作る方法①

イタリア人指導者が
よく日本人を直すときに使うテクニック

鉛筆を噛みながら歌う

効能

喉の奥が開いてくる
声に響きが付いてくる。

方法

良くイタリア人の歌の先生が、
日本人の歌手を指導する時、

鉛筆を噛ませて歌わせる事があります。

カラオケの指導法として、
一時テレビで紹介された、

割り箸を奥歯に挟んで歌う方法も、
同じ原理だと思います。



少し専門的な話になりますが、

日本人は、舌根に力を入れ、
顎を上下に使って話しをする
という特徴をもった言語です。

そのため、欧米人に比べ、

発音が浅くなり、
喉声にもなりやすいく、
声の響きが平たんになります。

欧米人は、顎を下ろしすぎず、
喉の奥を開け、
唇と舌をよく使って話します。

その為、
発音も深く、声も良く響きます。


私たち日本人が、
喉を開け、声に響きをつける、
練習方法の一つとして、

この鉛筆を噛みながら歌う
があります。

鉛筆などを噛みながら歌うと、

今まで開いていなかった、
喉の奥が開くようになり、

喉の奥を息が通り、
声に響きがついてきます。


また、歌の分野だけでなく、
演劇分野でも、

あの『アニー』の演出を
長年なさっていた篠崎光政さんが、

自分の著書のメトードの中で、
小指を奥歯で噛みながら行う
(こちらはセリフですが)

発声法を書いています。

悩みは、同じという事でしょう。


とても素晴らしい
トレーニング方法なのですが、

経験上、あまりやりすぎると、
逆に力が入ってきますので、

Zの練習をやってゆるめたり、

顎の力を抜きながら行うと
より効果的だと思います。

すべてバランスです。


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喉を開け、響きを作る方法②

インターネットで、
「ストローボイストレーニング」と
検索をすると、数多くヒットします。

1990年代には、まだ、この発想は
出ていなかったと思いますので、

鉛筆を噛む
↓
割り箸を噛む
↓
ペットボトルを噛む
↓
ストローを使う
↓
細いストローを使う
タピオカストローを使う

の様に、発声方法が、
進化してきたのではないでしょうか?


私も昔、ペットボトルを噛む発声方法を
試している時に、

色々な口の大きさのペットボトルで
試しました。

大きすぎると顎に力が入りますので、
少し小さめのものを見つけて、
練習した時期もあります。


どの発声方法も、

喉が開くようになり、
響きがついてきます。

力みも取れてきます。

それから、
息のコントロールにトレーニングにも、
有効だと思います。

もちろん、お勧めです。



ストローを使って歌う

効能

声のリハビリになる
喉の奥が開いてくる
自然な響きがついてくる
息のコントロールができるようになる

方法

少し浅めにストローをくわえて、
まず、出しやすい音域で、

地声で軽く「うー」と声を出します。

同じように裏声でも声を出してみましょう。

それができるようになりましたら、
少しずつ音階で発声してみましょう。

喉を締めすぎると声が出なくなります。

良い声を出そうというよりは、
均等に息を吐き、音が鳴る量で十分です。

お風呂での鼻歌位が良いかと思います。


●練習方法の動画がありましたので、
一つ紹介しておきます。
ここをクリック

喉を開け、響きを作る方法③

お手玉を使った楽しい練習方法

効能

喉が良く開き歌いやすくなる。
声の立ち上がりが力まなくなる。

解説

この練習法は、
私の恩師が考えついた方法で

集団授業の時に、
生徒達に紹介していたものです。

お手玉を上に上げ、
落ちてきたお手玉を取った後に
声を出します。

私達が声を出そうとする時、
つい喉が開ききらないまま、
声を出してしまい、

身体が硬くなってしまうことが
多々あります。

この練習は、
上に上げたお手玉を見上げた時に、
喉が良く開き、

その状態が維持されたまま
声を出しますので、

スムーズに声が出ていきます。

投げる高さを、
色々変えると効果的です。

喉を開くための訓練になります。


私が指導している合唱団では、
この練習方法を取り入れています。

ついでに楽しくなり、
雰囲気が和みますので、
とても良い練習方法です。



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★プロを目指す方へのアドバイス

★プロを目指す方へのアドバイス

色々なヴォイストレーニングの紹介を
していますが、

正しい練習を続ければ、
必ず声は出てきますし、
音域も広がります。

人より声量が出るとか、
高い音が出るという事のみが、
目的なら別ですが、

自分が納得するような歌を歌いたい、
という事を目標にするようでしたら、

発声練習をしながら、
必ず並行して、

歌詞の内容や、フレーズの作り方、
リズムの取り方などの音楽的な事も、
勉強をした方が良いと思います。


生徒を教えていて、
良くあることなのですが、
声が楽に出るようになった時に、

発声の事しか考えられなくなってしまい、
空っぽの歌しか歌えないという、
残念な状態になってしまう人がいます。


自分の歌でお客様をもてなし、
喜んでもらう

自分の表現したい事を思い通りにする、
その手助けをするのが発声です。

ただ音が大きくても、高い音が出ても、
確かに、わかりやすい現象ではありますが、
それだけでは、人は感動しません。


歌は、その人すべてを表します。

プロを目指すなら、
様々な感性を育てる努力も
していきましょう。



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ドイツ コブレンツの風景
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この記事を書いた人

コロナウイルス禍の中、
発声方法を中心にしたサイトを
立ち上げました。

こんな時期ですから、
独学でできる歌の勉強を
してみませんか?

長年の経験を生かし、
全力で応援します。

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