「第九」の合唱練習方法 3 , 4 285小節 ~ 303小節

目次

「第九」の合唱練習 3 285小節~292小節

285小節~292小節の合唱部分 
4人のソリストのアンサンブルを引き継いで
歌い出します。

「Ja」の歌い方

「Ja」の歌い方

バスだけは、1拍早めに「Ja」と出ます。

やはりここでも、
ギリギリまでソリストを聴いていると、
遅れますので、

エンジンをふかしておいて、
エネルギーを溜めてから、
良いタイミングで出ましょう。

ただし、怒鳴らない事。


「Ja--,wer」

ではなく、イメージとしては、

「Jaaa,wer」

の方が声が響きますし、
発声的にも良いです。


バス以外のパートは、
バスを聴いていると出遅れますので、
指揮者のタイミングで準備してください。

「Ja,wer」は、「,」で区切るのですが、 それを表現するには、意外と難しいので、 取り出して練習する必要があります。 上手に支えないと 「Ja」「wer」の声のポジションが変化し、 音程も変わってしまいます。 「Ja」から「wer」に移る時に 身体全体の張りは変えないで、 お腹の動きのみで「,」を表現できると 上手く行きます。
「Ja」は、ソリストの歌詞に同調して、 「そうだ」と身体で感じると、 「Ja」がとても歌いやすくなります。

8分音符の箇所の歌い方


8分音符の箇所の歌い方  「eine Seele Sein nennt」 ここの8分音符は遅れやすいので、 二つ目の8分音符は、もう一度母音を歌うと 音程とリズムがクリヤーになってきます。 ♩ ♪ ♪ ♩ ♩ ei ne e See le ♩  ♪ ♪ Sein ne ennt ♩  ♪ ♪ See le e ♩ ♪ ♪ ♪ ♪ nie ge e ko onnt, ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ de er ste eh le e

「Erdenrund! Und」のブレス



「Erdenrund! Und」のブレス ソプラノとバスは、すぐ跳躍がありますので、 「Erdenrund!」「rund!」は、深追いせず、 身体全体の張りは変えないで、 お腹の動きのみで瞬間ブレスができると 素晴らしいです。 「Und」が遅れない様にすることが大事です。 アルトとテノールは、 時間的に余裕がありますので、 「rund!」が短くならない様にして、 ソプラノとバスを補ってください。 もちろん、「Und」は遅れない様に。 また、「Und」「U」は、 深い「U」ですので、 喉の奥がつぶれない様に注意してください。

「Auf dem Erdenrund!」の音程

「Auf dem Erdenrund!」の音程

アルト、テノールは臨時記号の音、
バスは、そこの音程全部が、

曖昧な音程になりやすいので、
ゆっくりとした確認練習が必要です。

きれいな和声でハモリたいですね。

「nie gekonnt, der stehle」の 「sf」「dimin」について

「nie gekonnt, der stehle」の
「sf」「dimin」について

この場所に関しては、
一度でも「第九」を歌った事がある方は、

合唱指導者から細かく指摘されている
箇所かと思います。

「nie」「sf」を乱暴に歌うと、
声帯マヒを起こし、少しの間、

喉が言う事をきいてくれなくなり、
音程に行かなくなってしまいます。

一つの解決策としては、

「Und wer's nie gekonnt」「wer's」を歌い込み過ぎないようにして、

「nie」「n」を早めに取り、
「ie」の母音をしっかり歌うと
「sf」に聴こえてくると思います。

声は、打楽器のように扱うと、
声帯マヒを起こします。

この後「第九」の合唱は、
どんどん難しくなってきますから、
喉を元気にしておく必要があります、

どの様に声という楽器を使ったら、
「sf」に聴こえるかという事を
考えることが大事です。

「Weinend sich aus diesem Bund!」 の「p」の表現

「Weinend sich aus diesem Bund!」
  の「p」の表現

「nie gekonnt,」 までは、
cresc.のつもりで、

「der stehle」「der」から、dimin.

しかし、「P」「weinend sich aus diesem Bund!」

がありますので、dimin.し過ぎない事、

「weinend sich aus diesem Bund!」

は、少し息を混ぜると、
ただ音量を小さくしたという事だけではなく、
表現が豊かになります。

「diesem Bund!」の付点のリズムを
 クリヤーに、
「Bund!」の語尾も、はっきり欲しいです。

これを自然にできるようにするには、
練習しかありません。

ソプラノの高音

ソプラノの高音

この個所のソプラノは、声の変わり目である
「ファ#」や「ソ」の音を行き来します。

どの声種も声の変わり目があり、
そこをしっかりと処理しないと、
喉も傷めますし、
音程に行かなくなります。

これは、プロの歌手も一緒です。

まずは、ヴォカリーズ(母音唱)で、
しっかりと声の通り道を作り、

私でしたら、
ここで基礎編の練習を使って、
身体に覚えこませます。

それから、その声の道を壊さない様に、
言葉を付けていくのが、
正統的な練習の方法だと思います。

これを繰り返すことによって、
数か月後には、基礎力が積み上がり、
歌いやすくなっているはずです。

「第九」の合唱練習 4 313小節~330小節

■313小節~330小節 ここもまた、
ソリストからのアンサンブルを
引き継いで歌っていきます。 

この個所も難しいですので、
時間を掛けての練習が必要です。

8分音符のリズムと音程

8分音符のリズムと音程

8分音符のリズムや音程が
いい加減になりやすい箇所です。

まず、313小節~320小節の間は、

言葉を付けないで、
しっかり母音唱を行い、
音程と声の道を確認します。

そして、裏拍を叩きながら、
8ビートの感覚で、
ゆっくりと歌っていき、
段々テンポを上げていきます。

ソプラノとテノールは聴き合って
動きを合わせる練習をしましょう。


言葉を付けた時の全パート共通として、
「Cherub」には、
「sf」が付いていますので、

「Ch」を早めに取り
「e」をしっかり歌います。

cheeerub

のようなイメージです。

320小節目の「steht vor」の
シンコペーションのリズムが乱れない様に
練習をしておきましよう。

ソプラノの難しい箇所

ソプラノの難しい箇所

a) 最初の「Küsse」の食いつきと
 「ü」の発音

これは、しっかりと指揮者を見て
入ることが大事です。
音を聴いて出ると遅れます。

「ü」の発音が口を開けすぎで、
「Kusse」に聴こえることが
多くあります。

唇を丸めて、舌先に少し力を入れると
「ü」の発音に聴こえてきます。

b)Gab」「Reben」「Freund」の
高い「ソ」の音と「ファ♯」の音

子音のタイミングが悪いと
音程に届かなくなります。

「G」「R」「Fr」は、前取りして、
拍の頭に母音が来るようになると
音程も良くなり歌いやすくなります。

「Gab」「Reben」「Freund」の裏拍
は、「ファ♯」です。

半音の動きですので、
音程が下がり過ぎないように
気を付けましょう。

c)316小節4拍目から、
 高い音が続きます。

316小節3拍目の「Tod」を深追いせず、
良いタイミングでブレスをして、
「Wollust」の高い音に跳躍します。

跳躍するときに、顎が柔らかいと
跳躍しやすいです。

このブレスを失敗すると、
高い音が悲鳴になってしまいます。

とても難しいので、
ゆっくり練習すると良いと思います。

「ward dem Wurm gegeben」
の高い「シ」の音は、

音を出すのが大変ですので、
子音を言わないで、母音のみで歌うと
良いと思います。

発声練習の時にしっかり訓練して、
基礎的な音域を伸ばしていくのが
良いでしょう。

高い「ラ」と「シ」の音では、
息の流れる方向性と響く場所が
違いますので、

時間を掛けて、丁寧にトレーニングを
すると良いと思います。

アルトの難しいところ

アルトの難しいところ

a)4分音符が続きますが、
テンポが転んで早くなりがちです。

8ビートを感じながら歌うと、
テンポが転ばなりますし、

315小節目からの8分音符の動きに
スムーズに入れるようになります。

b)315小節目と316小節目は、
「レ」「ド♯」「シ」の
同じ音程をもう一度歌う箇所の音が
下がりやすいので、

ゆっくりと音を確認して
さらう必要があります。

この315小節と316小節は、
テンポが遅くなりやすいので、
注意が必要です。

c)「Wurm」から「gegeben」の跳躍は、
「Wurm」を歌った後、顎を緩めて、
頭声を増やしてから「gegeben」を
歌いましょう。

胸の音が強いと音程に届きません。

同じ様に、
次の「der」から「Cherub」の跳躍も、
顎を緩めて、頭声を増やしてから
歌いましょう。

テノールの難しいところ

テノールの難しいところ


a)「Küsse」の食いつきと
「ü」の発音が難しいです。

ソプラノ同様、しっかりと指揮者を見て
入ることが大事です。
音を聴いて出ると遅れます。

「ü」の発音が口を開けすぎで、
「Kusse」に聴こえることが多くあります。

唇を丸めて、舌先に少し力を入れると
「ü」の発音に聴こえてきます。

「レ」の音が必ず同じ音になる様に歌うと、
音程が良くなってきます。


b)313小節と314小節の「sie」と「Reben」の
高い「ソ」の音は、

子音のタイミングが悪いと
音程に届かなくなります。

「s」「b」は、前取りして、
拍の頭に母音が来るようになると
音程も良くなり歌いやすくなります。


歌は、子音と母音のタイミングが良いと
声を出すのが楽になります。
子音と母音がくっついたら声は詰まります。


c)その後の「geprüft im Tod」
「dem Wurm gegeben」の音程が難しいので、

ゆっくりと音を確認して、練習をしてから、
テンポを上げていくと良いと思います。

バスの難しい箇所

バスの難しい箇所

a)4分音符が続きますが、
テンポが転んで早くなりがちです。

8ビートを感じながら歌うと、
テンポが転ばなります。


b)319小節の「der」「Cherub」の跳躍は、
顎を緩めて、頭声を増やしてから
歌いましょう。

胸の音が強いと音程に届きませんし、
叫んでいるように聞こえます。

321小節目から全パート

321小節目から全パート

a)ここからの2分音符のスタッカートの扱いや
「Gott」の「tt」の語尾の入れ方は、
指揮者によって解釈が違います。

指揮者合わせの時に、確認をしましょう。


b)324小節目のアルトの「sf」の「steht」は、

「st」を早めに取り
「e」をしっかり歌います。

steeeht

のイメージでしっかり歌いましょう。


c)323小節目のソプラノは「steht vor Gott」から、
声を頭声の成分を多くしておくと、

次の「ソ♯」「ラ」の「steht vor Gott」が、
歌いやすくなります。

最後の「vor Gott」に
山が来るように計算をしましょう。

d)330小節目のテノールとバスの「ファ♮」は、
とても大事な音です。

吠えるのではなく、
しっかり安定した音を出しましょう。
「第九」の大合唱団
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